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さつき人生相談

case6 不登校

質問

18歳の息子は中学1年のときに完全不登校になり、今まで“家”で生活しています。息子は、今の社会を作った大人たちを大変過激に憎んでいます。「こんな汚い社会に何故出て行かなければならないのか?」などと言います。息子は人生や世の中のことやメディアの報道等々で見知っていて、とても真剣に、真面目に話します。どの意見も論理的で一理あります。
今後、どのように導いたらよいのでしょうか?(母親・56歳)

回答

机上の論理と実践が違うことをどうやって判らせるか?

不登校児童は、いまや“国民的課題”であり、どうやって“復学”あるいは“社会化”させるか、という問題ですが・・・。そもそも12〜13歳で息子さんが「学校に行くのはイヤだ!」と言い出した時点では、まだ「子ども」で、それこそ多少暴れたって親のコントロールが効く状態だったのではないでしょうか?その頃、引きずってでも学校に連れていく大人(あなたご自身も含めて)が、周囲にいらっしゃいましたか?

実は私は今朝、30度を超える中で、300人のお年寄りの皆さんのグランドゴルフの大会に参加し「自分の息子が中学校に行かないと言い出していたらどうしましたか?」という話題を出してみたのです。もうお孫さんのいる年代の方が殆んどですが「そんなもん、飯を食わせんなり、ひっぱたくなりして行かせるだよ!中学出るまでは義務教育なんだから」的なお答えが圧倒的でした。

ただ皆さん「息子や嫁を見ていると、子供に遠慮しすぎ。ただ、だからと言って親を差し置いて、じいさん・ばあさんが怒るわけにもいかんし!」と 私がこのような質問をした“社会的バックグラウンド”は十分ご理解されていました。

「こんな汚い社会」かどうか、出て行ってみなければわからないはずです。

絵空事の理屈と実際は全く違う・・・。インターネットは凄い文明の利器ですが、あくまで“道具”であって、バーチャルの中に埋没してしまっては、友人も恋愛も・・・・。「これが青春だ!」昔の森田健作さんのドラマじゃないけど、同じメディアなら暗い事件報道ではなく、楽しい青春ものドラマに惹かれる部分はないのでしょうか?

それと、土や水に触れて植物や農作物を育てる、動物や家畜や魚の世話をする、生きとし生けるものと直接触れ合う体験を増やして、自分が努力したり手をかければ決して裏切らない結果が出るものを通じて、だんだん“社会化”していくことも一つの方法ではないでしょうか?

息子さんの言うことに「一理ある」と思っても、すぐに納得して引き下がってしまっては誰も彼を止める人がいなくなり、およそ社会生活や職業生活に不適応な大人になってしまいます。
ただ、その役割を女親だけに負わせるのはちょっと酷な気もします。

ご家庭の事情は存じませんが、息子さんと取っ組みあいをしても大丈夫な、男性の親族に助けてもらえるなら一役買っていただいてはどうでしょうか?

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